連続web小説 どんぐり

FF14のFCでのネタ会話から生まれた小説ぽい何かを書いたりするブログ。

第12話 安納芋の悲劇-世界は理不尽で出来ている-

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我が名はかっしー。Saintpaulia Orchestraに所属する忍者である。

皆様、パッチ4.4は楽しんでおられるだろうか。

 

私は相も変わらず、極朱雀と戯れる日々である。私がテンゼンだ。

バトル中に、誘引来た時に救出使うの楽しそうだよね、と思いながらもぐるぐる走り回る日々である。

  

さて、今回はちょっとしたリアルのお話。

得意先の会社に打合せに赴いた時に起きた出来事を、FCメンの協力を得て、再現ドラマのような形で紹介したいと思う。

週末を楽しみにしていた若い男性社員に襲いかかった悲劇とは…

 

 

安納芋の悲劇 登場人物

今回の再現ドラマ、「安納芋の悲劇」の登場人物を簡単に紹介する。

かっしー以外は全て得意先の会社員である。

 

・かっしー

得意先の会社に打合せに来た所、悲劇を目撃してしまう。

 

・ちこちゃん

年配の男性社員。かっしーの打合せ相手。

 

・でっさん

若い男性事務員。真面目で物静かな感じ。

 

・けるさん

若い女性事務員。ほんわか感のある最近の若者って感じ。

 

・うさおじ

おっさん社長。母親が安納芋を育てている。

 

 

安納芋の悲劇-世界は理不尽で出来ている-

夏も終わり、秋の肌寒さを感じ始めた頃。

かっしーはいつもお世話になっている得意先の会社に、打合せの為に訪れる。

 

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お世話になります、かっしーです。打合せに来ましたー。

おー、毎度毎度。よろしくね~。 

あれ、さつま芋ですか。美味しそうですね。

 

テーブルの上に、小ぶりだが旬の時期を迎えたさつま芋が袋入りで置かれている。

 

あー、これ社長のお母さんが作ってる安納芋なんよ。かっしーくんにお裾分けだって。

安納芋って旨い奴ですよね!?いいんすか!あざーす!

と言う訳で安納芋を頂く。(後日食べたらメチャうまでした)

 

そんな軽いノリを交えながら、かっしーとちこちゃんが打ち合わせを進めていると、外出していた社長が会社に戻ってきた。

 

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みんなお疲れ様ー。おー、かっしーくん久しぶりやね。相変わらず小さいな!

(うるせえ!そっちも相変わらずチャラいじゃねーか!)

などと思いながら、社長と軽く挨拶を交わす。

 

挨拶もそこそこに打ち合わせに戻って程なくすると、会社の終業時間となる。

 

事務員のけるさんはすでに業務を終えていたのか、帰り支度をする為かロッカールームへ向かった。 

 

でっさんはまだ業務が残っているようで、作業を続けている。

キーボードをカチャカチャと叩いていたでっさんだが、何か思い出したように社長に声をかけた。

 

あ、社長。頂いたさつま芋美味しかったです。ご馳走さまでした。

 

人から何かしてもらったら、ちゃんとお礼を言うのは大事だよね、偉いぞ…

なんて思っていたかっしーだが、それを聞いた社長。

急に激怒する。

 

 

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この前、君たちにあげたのはさつま芋じゃなくて安納芋なんだよ。うちの会社は食品を扱っているのに、そんな間違いしていいと思ってるのか?

いや、安納芋はさつま芋の品種なので、間違ってn

言い訳はいい!食品を扱っている会社の一員という自覚が足らんのじゃないか?んん?どうなんだ?

 

でっさんが良くわからない理論で何故か怒られはじめる。

正直イミフである。

 

えー…どうでも良くない…?

ないわぁ…でっさんかわいそうに…

かっしーとちこちゃんは、ちょっと吹き出しそうになりつつも社長の不興を買わないように小声で話す。

 

と、でっさんが怒られている所に、ロッカールームに行っていたけるさんが事務室に戻ってきた。

 

あっ、これヤバイんじゃ…

かっしーとちこちゃんが次の展開を予想してビクビクしていると、

 

それではお先に失礼しまーす。あっ、社長。もらったさつま芋美味しかったですよー。ありがとうございました。

 

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ほわんほわんした口調でけるさんが予想通りの言葉を口にする。 

 

あっ、バカ!

かっしーとちこちゃんは思わず小声で呟く。

 

それを聞いた社長。激怒するかと思いきや…

 

 

 

ん、お疲れさん。

 

バタン。

けるさんが事務室のドアを閉め、意気揚々と帰宅の途につく。

金曜だからかなー、鼻歌歌いながら階段降りていった。ご機嫌だなー…

 

 

…で、さっきの件だけどね!

でっさんが再び社長に怒られる。

 

 

社長!言うとる言うとる!さつま芋言うとる!

とメチャクチャ突っ込みたかったが、相手は得意先の社長。そこはそれである。俺は分別のある大人なのである。

 

結局、でっさんは30分もの間、理不尽に怒られ続けたのであった。

金曜なのにかわいそうに…

 

それから程なくして、打ち合わせが終了したかっしーは、 

 

社長!安納芋頂きました、ありがとうございます!

そう言って帰宅の途についたのである。

でっさん…君の犠牲は無駄にしなかったよ…

 

こうしてかっしーは、

世界は理不尽でできている…

と言う教訓を身につけたのであった。 

 

 

安納芋の悲劇 ー世界は理不尽で出来ているー FIN

  

再現するにあたって若干の演出を加えてありますが、この「安納芋の悲劇」の内容は基本的にノンフィクションです。

また、でっさんに演じてもらった男性事務員の名誉の為に言っておくと、安納芋はさつま芋の品種の一つなので、カテゴリ的に正しく、全く落ち度は無かったと言う事をここに記しておきたい。

 

 

最後に、撮影に協力して頂いたFCメンに深い感謝を。

 

・ご協力頂いた皆様 

ちこちゃん(@Chiko_Feeleasy

でっさん(@des4405

けるさん(@KelvinWeegie

うさおじ(@rabbit_nkmr

  

 

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